パパイア (蕃瓜樹・万寿果、パパイア科)--- Carica papaya L. ---

パパイア(蕃瓜樹・万寿果、パパイア科)
 散歩中に不思議な畑が拡がっていることに気がつき、大きな葉の間を覗いてみると、大きな果実が生り、黄色い花が咲いていました。この果実は、どう見てもパパイア、つまり、南国のフルーツではないでしょうか。
 すかさず、facebookにアップしてみると、完熟させるのではなく、青いうちに収穫して野菜として食べるタイプのパパイアとの情報が入りました。家に戻ってから、改めて調べて見ますと、タンパク質を分解する酵素をはじめ、脂質・糖質の三大栄養素を分解する酵素が含まれているのが特徴で、近年、とても注目されているのだとか。
 多年生の草本とみなされているようですね。ただ、茎が太くなり、草丈は高くて10メートルにも及ぶそうです。ただし、野菜として栽培されている品種は、2メートル前後までに留まる矮化種との情報でした。幹部は木質化せず、バナナのような扱いなのでしょうね。
撮影 : 千葉県船橋市 2023年11月25日

パパイア科 パパイア属
分類体系 APG 属性(生活型) 常緑小高木、多年草とも分類される
標準和名 パパイア 漢字表記 蕃瓜樹、万寿果
学名/栽培品種名 Carica papaya L. RDB
花期 野菜としては夏から秋 結実期 環境により、年間収穫可能
原産地 熱帯アメリカ 備考
国内分布 フルートとしては沖縄で栽培され、野菜としては北関東まで栽培されている。
自生環境 フルーツとして収穫できるためには、継続的に一定の気温が維持される必要がある。
補 足 病害虫の被害は極めて少ないが、台風などによる暴風被害がある。完熟前に収穫して、野菜のような扱いで流通する。元来、木本もしくは多年草だが、野菜としては一年草的な栽培を行う。

パパイア(蕃瓜樹・万寿果、パパイア科)
おそらく、矮化種です
パパイア(蕃瓜樹・万寿果、パパイア科)
こんな時期に、花も果実もたくさんあって驚かされます
パパイア(蕃瓜樹・万寿果、パパイア科)
千葉県船橋市 2023年11月25日

パパイア(蕃瓜樹・万寿果、パパイア科)
細長い果実は「ソロ(両性花)種」に多い特徴とのことです
パパイア(蕃瓜樹・万寿果、パパイア科)
主流であるFI両性品種は自家受粉により着果する(へぇ~)
千葉県船橋市 2023年11月25日
完熟させてフルーツとして生産されるパパイアとは別種なのかというと、そういうことではなくて、完熟前に出荷してしまうことに特化して改良された「青パパイア」と呼ばれる品種ということらしいのです。元々、沖縄は別として、本州のような気温ではハウス栽培にしないと難しく、こうして露地栽培されているものは、春に植えて、冬までには出荷することを前提として、まるで一年草であるかのように扱っているのだと理解しました。

パパイア(蕃瓜樹・万寿果、パパイア科)
野菜として栽培されている種とは、雰囲気が少し異なりますね
パパイア(蕃瓜樹・万寿果、パパイア科)
それなりに大きな樹なのですが、花はこれだけ?!
沖縄県国頭郡 2005年12月7日
随分古い写真を見つ出しました(沖縄へ家族旅行に行った際に撮影していました)。これは完熟させるのだろうと思いますが、ハウス栽培でした。丸みがある果実で、総個数は少ないようですね。野菜として栽培されている種は、多くの意味で品種改良が行われているのだろうと感じます。

(つぶやきの棚)徒然草


 (2023/11/27) Latest Update 2024/01/22 [1.44MB]


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