ヤハズエンドウ/カラスノエンドウ (矢筈豌豆、マメ科)--- Veratrum sativa L. ssp. nigra (L.) Ehrh. ---

ヤハズエンドウ/カラスノエンドウ(矢筈豌豆、マメ科)
 田植え直前の畦にピンク色のスィートピーに似た花が咲いています。これはカラスノエンドウですが、標準和名ではヤハズエンドウと呼ばれる外来種です。言葉というものは、より知れ渡って、よく使われる方が正しいということに変わっていく正確がありますので、ヤハズノエンドウの方が別名扱いされる日がくるかも知れませんね。
 さて、このカラスですが、当然ながら、鳥の「烏」を意味しています。ある資料では「役に立たないもの」の例えにカラスという言葉が使われるので、食べられない豆という意味だと記されていました。しかしながら、種子は少ないけれども、一応食用にはなります。鞘が成熟すると真っ黒になるのでカラスに例えられたという説明の方が説得力がありそうです。
 困ったことに、調べていくと、学名も原産地情報も複数出てきます。学名は信頼するYLISTに従いましたが、原産地など個人的に調べることが難しい情報については、より情報の多い方を正しい可能性があるとみなしました。予め、ご了承下さい。
撮影 : 愛知県岡崎市 2012年4月27日

マメ科 ソラマメ属
分類体系 APG 属性(生活型) 双子葉植物、越年草、離弁花、蔓性
標準和名 ヤハズエンドウ(一般にカラスノエンドウと呼ばれる) 漢字表記 矢筈豌豆(烏野豌豆)
学名/栽培品種名 Vicia sativa L. subsp. nigra (L.) Ehrh. RDB
花期 春:4~6月 結実期 初夏:5~7月
原産地 ユーラシア大陸の温暖な地域から地中海沿岸 備考
国内分布 本州、四国、九州、沖縄に分布する。
自生環境 草原、水田のあぜ、路傍などで見られる。
補 足 稀に白花が見られる。一応、食用になる。カラスノエンドウという名称の方が、むしろ、一般的であり、取扱いに迷うところがある。

ヤハズエンドウ/カラスノエンドウ(矢筈豌豆、マメ科) ヤハズエンドウ/カラスノエンドウ(矢筈豌豆、マメ科)
愛知県岡崎市 2012年4月27日

ヤハズエンドウ/カラスノエンドウ(矢筈豌豆、マメ科) ヤハズエンドウ/カラスノエンドウ(矢筈豌豆、マメ科)
千葉県八千代市 2004年4月17日

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 (2012/05/23) Latest Update 2023/02/12 [360KB]


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