オオボウシバナ (大帽子花、ツユクサ科)--- Commelina communis L. var. hortensis Makino ---

オオボウシバナ(大帽子花、ツユクサ科)
 大型のツユクサ、そう表現して良いと思います。日本特産の染料植物として、江戸時代中期から滋賀県草津市近辺のみで栽培されてきた歴史があります。ツユクサの栽培変種と言われます。栽培品種とは、人為的に望ましい性質を目指して選択・交雑・突然変異等を経て、その特性を保持したまま殖やすことができるものと説明されます。学名は変種ですが、ヒトが必要に合うように作る変えた、所謂、農産物ということでしょうね。
 本当に大きくて、ビックリさせられます。アオバナ(青花)とも呼ばれますが、園芸種ですから、淡い色や白花、メガネツユクサとも呼ばれる白い覆輪がはいる系統も栽培されています。現在、お茶や珈琲、饅頭、ソフトクリームなど多彩なの食品化が進められているとの記事を読みました。
撮影 : 千葉県佐倉市 2022年8月27日

ツユクサ科 ツユクサ属
分類体系 APG 属性(生活型) 一年草
標準和名 オオボウシバナ 漢字表記 大帽子花
学名/栽培品種名 Commelina communis L. var. hortensis Makino RDB
花期 夏:7~8月 結実期
原産地 日本、東アジア 備考
国内分布 日本で改良された栽培品種。主に滋賀県草津市で栽培される農産物。
自生環境 栽培品種。
補 足 別名:アオバナ(青花)。ツユクサの大型栽培変種。染料植物として、江戸時代中期から滋賀県草津市近辺のみで栽培されてきた。

オオボウシバナ(大帽子花、ツユクサ科) オオボウシバナ(大帽子花、ツユクサ科)
オオボウシバナ(大帽子花、ツユクサ科)
草津というと温泉で有名な群馬県を連想する方もいらっしゃるでしょうが、琵琶湖畔にある滋賀県草津の特産栽培種です。
千葉県佐倉市 2022年8月27日

意外だったことは、4倍体化によって大型化したものではないかと想像するところですが、実は染色体数は2倍体(2n=46)のまま。中国などからの外来種ではなく、日本特有のツユクサということになるのだそうです(稀に、中国原産、4倍体と説明するサイトがあると補足されていました)。

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 (2022/09/13) Latest Update 2023/10/29 [625KB]


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