特徴的な柔らかで白い装飾花 ノリウツギ(糊空木)
柔らかな白い花に昆虫たちが集まっていました。 「これは何かな?」 真夏の山地に咲くアジサイの仲間であるノリウツギですね。 別名をサビタというそうです(アイヌ語らしい)。 一風変わった大きな円錐花序を持っています。 大きな装飾花には実が付きません。 冬になっても落ちずにドライフラワー状になっているそうです。 小さな両性花は余り目立たちません。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Hydrangea paniculata" ● 原産 : 日本 ● 分類 : アジサイ科アジサイ属 漢字では「糊空木」と書きます。 「空木」という言葉通り、枝が空洞になっていることに由来します。 水に漬けて、軟らかい内皮から「糊(粘液)」を採取します。 その粘液を和紙づくりに使ったそうです。へぇ! 余り太くない低木ですが、材木としても利用価値があるとか。 堅く加工し易いのか、木製パイプとか木クギに利用されています。 ただ、パイプを作るには根の部分を使うらしいですね。 ユキノシタ科と分類されている資料が多いですね。 ただ、分子生物学的な解析によって分類が見直されているようです。 DNA解析と言えば分かりやすいかも知れません。 その結果、アジサイ科に分類する考え方が主流なのだそうです。