カワイイ 役に立つ帰化植物 アカツメクサ(赤詰草)
大きめの蜂がロート状の花から、一心に吸蜜に取り組んでいます。 一応、「これは何かな?」 ご存じのアカツメクサ(赤詰草)、別名ムラサキツメクサ(紫詰草)ですね。 欧州原産で明治時代に帰化した植物です。 牧草として栽培されていたものが野生化したとされています。 小さな花が鞠状に集まって、一つの花のように咲く様子がカワイイ! (^.^) 多くの面で良く似た兄弟分にシロツメクサ、所謂、クローバーがあります。 相対して、アカツメクサはレッドクローバーと呼ばれます。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Trifolium pratense" ● 原産 : 欧州 ● 分類 : マメ科シャジクソウ属 さて、学名の Trifoliumですが、ラテン語で3枚の葉という意味になります。 ええと、"tri"が「3」で、"folium"が「葉」ですね。 三角とか、楽器のトライアングルの "tri-angle"の頭の部分です。 蛇足ですが、ギリシャ語の数え方を覚えておくと、とても便利です。 1=モノ、2=ディ、3=トリ、4=テトラ、5=ペンタ、 6=ヘキサ、7=ヘプタ、8=オクタ、9=ノナ、10=デカ モノラルのモノ、テトラパックのテトラ、ペンタプリズムのペンタなんですね。 マメ科ですから、牧草の他に緑肥にもなるんですね。 命名の由来も、ガラス器の運搬時に箱の隙間に詰めたもの(フィラー)です。 蜜が多いので、養蜂にも利用されます。 子供の頃、ストローのような花を吸って美味しかった思い出がありませんか。 なかなか役に立つ帰化植物です。