枝先にたくさん付いた堅い果実「どんぐり」 シラカシ(白樫)
公園で、多種多彩、かつ大量のどんぐりたちが転がっているのを見ました。 子供の頃、どんぐりと一言で覚えていましたが、実はいろいろあるのです。 さて、「これは何かな?」 山で出逢うというより、公園などに多いかも知れないシラカシ(白樫)です。 どんぐりは「堅果(けんか)」というのが正式名称で、堅い皮を持つ果実です。 一室の果実で、その中に種子が一つだけ入っているという訳です。 日本では、コナラ、シイ、マテバシイ属等、19種(亜種含む)と言われます。 同様に、おぼうしの部分は「殻斗(かくと)」が正式名称です。 ブナやカバノキで見られるもので、果実の基部(時には全体)を覆っています。 横縞がありますが、普通は6段なのだそうです(そこまでは知らなかった)。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Quercus myrsinaefolia" ● 原産 : 日本、東アジア ● 分類 : ブナ科コナラ属 成長が早いほうで、砂地にも堪えるので防風林等にも利用されるそうです。 強い刈り込みにも堪えるので、庭木、垣根にも使われます。 その上、木材としては堅く粘り強い材質を示すそうです。 建材としても重用されますが、船材として使用可能な木材なのです。 さて、「白樫」とは何が白いのでしょうね? 葉の裏が白いという話も聞きましたが、白い木材という意味のようです。 まぁ、「赤樫」が顕著に赤い木材であるのに対して使う表現と理解しました。 どんぐりは、山で暮らす動物にとっては貴重な食べ物です。 これが少ない年には、熊が里まで下りてくる頻度が多いと言われます。 縄文時代の人々も、これをあく抜きしてせっせと食べていたとか。 果たして、どのような味がするのでしょうか?!