夏が来れば思い出す〜♪ (夏の思い出)に登場しますね。 「これは何かな?」 勿論、ミズバショウ(水芭蕉)ですが、夏の花とは言いかねます。 5月、尾瀬近隣では雪がまだ少し残る春先に花を咲かせます。 真っ白い部分は「仏炎苞」という苞、つまり、葉の変化したものです。 中央にある緑色の円柱が花序(肉穂花序)、つまり、花なのですね。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Lysichitum camtschatcense" ● 原産 : 日本、中国 ● 分類 : サトイモ科ミズバショウ属 下の写真が自生地の典型的な風景だと思います。 雪解け水が、山の上にある湿地を水で覆う頃が彼らの季節なのですね。 ただ、道端の小さな湿地にも生えますので、唐突に出逢うこともあります。 時差式の両性花だそうで、このシステムで自家受粉を減らしている訳です。 花を咲かせるまでには実生から3年間程の期間を要するのだとか。 大群落を維持するには、公園のような形で保護するしかなさそうですね。