ムラサキカタバミ
(大黄花片喰、カタバミ科)---
Oxalis corymbosa
L. ---
南アメリカ原産。江戸時代に観賞用として持ち込まれて栽培されたものが半野生化したものです。繁殖力が強いので、繁茂してしまうと結構やっかいですが、かわいらしい花をたくさん咲かせるので、好きな方には容易に庭を美しく飾る便利な植物です。
カタバミは『傍食』と書きます。オジギソウとは少し違うのですが、気温の変化などに対応して葉を閉じます。その姿が、一方の葉が欠けている様に見える、という意味なのだそうです。
ムラサキカタバミとして分類していたが、比較的新しく帰化が知られたフシネハナカタバミ(節根花傍食)と説明されたものに近いようなので、ペンディングにしている。その説明によると、ムラサキカタバミは花芯の色が淡く、鱗茎であるのに対して、フシネハナカタバミは花芯の色が濃く、数珠状にくびれた塊茎であることが挙げられる。ただ、ベニカタバミという近縁種もあり、見かけで区別するには、少し知識と経験を重ねる必要がありそうです。
撮影 : 千葉県千葉市 2016年4月15日
科 |
カタバミ科 |
属 |
カタバミ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
多年草 |
標準和名 |
ムラサキカタバミ |
漢字表記 |
紫片喰、紫酢漿草 |
学名/栽培品種名 |
Oxalis corymbosa DC. |
RDB |
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花期 |
春から秋:4~12月 |
結実期 |
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原産地 |
南アメリカ |
備考 |
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国内分布 |
国内に広く帰化している様子が見られる。 |
自生環境 |
園芸種として栽培されたものが、逸出している。 |
補 足 |
半耐寒性があり、初冬まで花が見られる。種子はできず、鱗茎が分球して増え、繁殖力は強い。別名:キキョウカタバミ(桔梗片喰) |