ミツバアケビ
(アケビ科)---
akebi trifoliata
(Thunb.) Koidz. ---
余り意識していなかったのですが、これは小葉が3枚のミツバミツバアケビのようですね。資料を読む限り、小葉が5枚の個体群と基本的な性質においては大きな違いはなさそうです。北海道を含む全国に分布する普遍種とのことです。
ただ、ある資料によりますと、ミツバアケビよりも生育環境に対する適応能力においては強靭な性質があるとか。それなら、そこいらじゅうに蔓延ってもおかしくなさそうですが、長い時間ではミツバアケビに負けてしまうこともあると聞くと、植物の競争力とは不思議なものだと思います。
撮影 : 千葉県市原市 2008年4月9日
科 |
アケビ科 |
属 |
アケビ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
蔓性落葉低木 |
標準和名 |
ミツバアケビ |
漢字表記 |
三葉木通、三葉通草 |
学名/栽培品種名 |
Akebia trifoliata (Thunb.) Koidz. |
RDB |
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花期 |
春:4~5月 |
結実期 |
秋:10月 |
原産地 |
日本 |
備考 |
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国内分布 |
北海道、本州、四国、九州に分布する。海外では中国に分布する。 |
自生環境 |
山地の明るい林縁などの樹木に巻き付いている。 |
補 足 |
命名由来について、果実が熟すと裂けることより「開け実」となったなど、諸説がある。 |
この大きな花は雌花で1~3個を新しい葉柄の基部につける(垂れ下がるような総状花序は雄花で花びらはない)
千葉県市原市 2008年4月9日
ミツバミツバアケビの雄花。花の色合いがミツバアケビよりも濃い紫色。
雌雄同株で雌雄異花、つまり、同じ茎に雄花と雌花がいっしょに咲くが、この株では雄花しか見当たらない。
山梨県南都留郡 2004年4月30日
意識していなかった割に、2回も撮影していますね。「あっ、ミツバアケビだ!」ぐらいのノリで撮影していたのかも知れません。
子供の頃、よくミツバアケビを食べていましたが、その頃は、葉っぱの数なんて気にしていませんでしたね(笑)。坂の途中にあった小学校の下校時、本来は街に降りるところを、かなり遠回りをして逆に山を登り、ミツバアケビを探しておやつにしていました。
果実は普通に食用とされます。味の違いに関する情報は見当たりませんので、ほぼ同じイメージなのでしょうね。