シロバナアケビ
(アケビ科)---
akebia quinata
(Houtt.) Decne. 'leucantha' ---
普通、シロバナアケビの花色は紫ですが、この園芸種はクリームイエローですね。シロバナシロバナアケビというのだそうです。葉のつけねから穂を出して総状(房状)の花を付けますが、雌雄同株で、一番下の大きな花が雌花で、先の方にたくさん付くのが雄花です。これを育てている方(ご近所さん)が入手先の会社に問い合わせた結果、花の咲く時期の微妙な違いによって、通常、自家受粉を避けるシステムなのだそうです。下のアップで構造的な違いが分かりますね。
薬草としての名前(生薬名)を木通(モクツウ)と言い、つるを煎じて飲むことにより、腎炎、尿道炎、膀胱炎などのむくみに薬効があるとのことです。
撮影 : 千葉県船橋市 2001年4月1日
科 |
アケビ科 |
属 |
アケビ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
蔓性落葉低木 |
標準和名 |
シロバナアケビ |
漢字表記 |
白花木通、白花通草 |
学名/栽培品種名 |
Akebia quinata (Houtt.) Decne 'leucantha' |
RDB |
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花期 |
春:4~5月 |
結実期 |
秋:10月 |
原産地 |
日本 |
備考 |
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国内分布 |
基本種は本州、四国、九州、沖縄に分布する。海外では朝鮮半島、台湾、中国、インド、マレーに分布する。 |
自生環境 |
(園芸種) |
補 足 |
アケビの園芸品種で、花の色以外は基本種と同じ。命名由来について、果実が熟すと裂けることより「開け実」となったなど、諸説がある。 |
雄花 : 少し小さくオシベが見える
雌花 : 雄花よりひとまわり大きい
この段階で花粉を採って受粉させる
ツルを利用して棚状に作り込むと楽しい
千葉県船橋市 2001年4月1日
雄花の中心部にある房状の雄蕊がかわいくて、このような淡紫色が普通で、真っ白な雄蕊を持っているのは、選別された園芸種のようです
茨城県筑波市 2024年4月20日
従前、学名をPyrus pyrifolia cv. leucanthaと表現しておりましたが、国際栽培植物命名規約の変更に伴い、Pyrus pyrifolia 'leucantha'という表現に変更しました。
変種または品種として説明している資料もありますが、ここでは、園芸品種として扱っています。