ハクモクレン
(白木蓮、モクレン科)---
Magnolia denudata
Desr. ---
きれいな乳白色の大きな花を咲かせているのはハクモクレンです。少しずつ花弁を広げていきます。ぱっと開くと、中央に黄土色の雌しべと雄しべなどが見えてきます。資料によりますと、花びらは6枚が基本で、その外側に3枚の花びらそっくりの萼片が付くので、花びらが9枚あるように見えるとのことでした。
ハクレン(白蓮)やハクレンゲ(白蓮華)という呼び方もあるのだとか。これが咲きだすと甘い香りも漂い、いよいよ、本格的な春がやってきたという気持ちになります。
撮影 : 東京都府中市 2005年4月2日 神代植物園
科 |
モクレン科 |
属 |
モクレン属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
落葉高木 |
標準和名 |
ハクモクレン |
漢字表記 |
白木蓮 |
学名/栽培品種名 |
Magnolia denudata Desr. |
RDB |
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花期 |
春:3~4月 |
結実期 |
秋:9月 |
原産地 |
中国 |
備考 |
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国内分布 |
庭木として全国で植えられている。 |
自生環境 |
山地に自生する(自生環境に関する情報が極めて少ない)。 |
補 足 |
早春、銀色の毛に包まれた卵型の蕾が割れて、乳白色の花を上向きに咲かせます。学名はフランスの植物学者名に由来します。古い時代(白亜紀)の化石に近縁種が見られるようです。 |
千葉県八千代市 2009年3月19日
冬芽は柔らかい毛に覆われていて、開花すると、こんな感じ!
千葉県千葉市 2016年3月21日
数は少ない果実がありました
来春向けの冬芽もありました
千葉県佐倉市 2021年9月23日
とても大きな樹木を見ました。花は良く似ていますが、これはハクモクレンでしょうか?
元来は、これぐらいの樹木になるものだそうです。ただ、枝の様子が異なるような気がしています。
千葉県千葉市 2008年3月29日
長い間、紫色のモクレン(シモクレン、紫木蓮ともいう)の色違いと思っていましたが、近縁の別種です。学名も種小名が違いますね。モクレンは一般に樹高4~5mほどですが、ハクモクレンは樹高20mにも達します。