シキミ
(樒、マツブサ科)---
Illicium anisatum
L. ---
まだ、花の写真は撮影できていません。独特の果実が膨らんでいる樹木はシキミ(「樒」または「梻」)です。初めて観察しました。高さ2~5mの常緑低木(または小高木)で、その枝が神社や寺院で宗教行事に用いられるそうです。
宮城県以西に分布するそうですから、意識的に神社仏閣を訪ねれば見かけるかも知れませんね。枝を仏前や墓前に供えるとのことですが、なんと、有毒植物であり、特にこの果実は猛毒だとされます。知らずに触らなくて良かったですね。
撮影 : 千葉県佐倉市 2021年9月23日
科 |
マツブサ科 |
属 |
シキミ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
常緑性小高木 |
標準和名 |
シキミ |
漢字表記 |
樒 |
学名/栽培品種名 |
Illicium anisatum L. |
RDB |
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花期 |
春:3~5月 |
結実期 |
秋:9~10月 |
原産地 |
日本 |
備考 |
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国内分布 |
本州から沖縄諸島まで自生する。海外では済州島に分布する。 |
自生環境 |
暖温帯の山地の林内に普通に見られる。 |
補 足 |
春に枝先に多数の黄白色の花を咲かせる。果実・種子は有毒(毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている)。 |
不思議な形をしています
緑から茶色に変わります
千葉県佐倉市 2021年9月23日
資料に「宮城県及び新潟県以西の山林に分布する」とありました。「マツブサ科」という区分が珍しいと思って調べてみたところ、どれも、多くは余り見かけない個性派で、独特の果実を持つケースが多いようです。敢えて、シキミについて言及があり、「シキミ属は別科(シキミ科)とする場合もある」とありました。