青紫色の綺麗な花の周囲を毛だらけのモフモフが包んでいるみたいな風情です。上に二つ突き出た毛むくじゃらは、動物の耳のように見え、全体がぬいぐるみのようですね。これは、蕾から花が開いたタヌキマメというマメ科の植物です。
　丸い毛玉のような蕾が、まだ、いっぱいあるようですので、このまま、しばらくは咲き続けるのだろうと思われました。本州以内の日本各地で見られる他、東アジアから東南アジア、インドまで広く分布しているそうです。インド原産と記している資料があるようです。一方、中国では「野百合」という名前で知られているとありました。生薬名ではヤビャクゴウと呼ばれています。