ツルボ
(蔓穂、キジカクシ科)---
Barnardia japonica
(Thunb.) Schult. et Schult.f. ---
白くて雌しべや雄しべの塊に見える花序だけが目につきました。実は、細長い葉が周囲にあったらいいのですが、下草がいっぱい生えている草原の一画では、しっかり目に入っていなかったようです。散々時間を掛けて調べていたのですが、どうやら、「ツルボ」という不思議な名前の植物で良さそうです。漢字では「蔓穂」という表現が多く用いられますが、決して蔓性植物ではありません。
確認に時間を要した原因は、先ず、葉っぱをしっかり認識できていなかったことと、花の色合いにありました。ツルボは、一般に、ピンク色の花が多く、次いで、青紫色などの変化が見られ、白花種は珍しい方だと説明されていました。球根(鱗茎)には毒性が知られているそうですので、気をつけましょう。
千葉県山武市 2028年8月23日
| 科 |
キジカクシ科 |
属 |
ツルボ属 |
| 分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
多年生 |
| 標準和名 |
ツルボ |
漢字表記 |
蔓穂 |
| 学名/栽培品種名 |
Barnardia japonica (Thunb.) Schult. et Schult.f. |
RDB |
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| 花期 |
夏:8~9月 |
結実期 |
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| 原産地 |
日本 |
備考 |
草丈は、20~40㎝程度。 |
| 国内分布 |
ほぼ日本全土に分布する。朝鮮、中国本土と台湾に分布する。 |
| 自生環境 |
日当たりの良い林縁、草地などに自生する。 |
| 補 足 |
球根を持つ多年草。細長い花茎を伸ばして、先端に総状花序をつける。通常、ピンク色の花だが、白花もある。 |
調べていて気が付いたのですが、多くは、総状花序の下の方から開花しますが、この個体は逆ですね。
千葉県山武市 2028年8月23日