アサギマダラ ~大きい翅で優雅に長距離を飛ぶ~
アサギマダラ
撮影地 : 山梨県牧丘町 撮影日 : 2004年7月19日
分 類 チョウ目マダラチョウ科
学 名 Parantica sita Kollar, 1844
Parantica sita ssp. niphonica Moore, 1883 * 国内本土に生息する亜種
和 名 アサギマダラ (浅葱斑)
概 説 夏になると北方や高地に移動して、秋になると戻ります。
大きくてユニークな翅も特徴ですが、胴体の白黒斑に驚かされます。動きが緩慢なイメージで、重い体をゆっくり動かしながら、花の上を移動していました。
分 布 本州(関東地方以西)に分布。
雌 雄 ほぼ同型。
大きさ (前翅長)43~51mm、(開帳)40~50mm
食 草 ガガイモ科
世 代 多化性(年2~3回)
越冬態 (調査中)
その他 雄は、ヒヨドリバナ属等の植物から「ピロリヂデインアルカロイド」という物質を摂取しないと成熟できない、とか。確かに、フジバカマやヨツバヒヨドリ等で吸密しているのを良く見掛けます。

アサギマダラ アサギマダラ
とても大きなチョウです
撮影地 : 長野県茅野市 撮影日 : 2003年8月24日

アサギマダラ アサギマダラ アサギマダラ アサギマダラ
強いコントラストが美しいですね
撮影地 : 山梨県牧丘町 撮影日 : 2004年7月19日

アサギマダラ アサギマダラ
撮影地 : 山梨県富士吉田市 撮影日 : 2005年6月28日

マーキング調査

マーキング調査により、アサギマダラが海を越えて長距離の「渡り」を行うことが確認されています。春に滑空しながら北上して、夏には標高1,000m付近の高山をふらふらして、秋に南下します。この旅の途中で産卵を経て世代交代が行われるのだそうです。
調査の具体的な方法は、捕獲後、油性ペンで蝶の後翅に「地域の略称」「人物の略称」「個体番号」を書いて放すのだそうです。そのマーキングされた個体が各地で捕獲されれば、移動の状況に関する情報が確認できる訳ですね。さて、捕獲する時ですが、白いタオルを振ると近づいてくるという話があります。本当でしょうか(本当らしいです!)。

参考サイト

アサギマダラのマーキング調査に興味を持たれた方、もしくは、マーキングされたアサギマダラを捕獲(撮影)された方は、アサギマダラの移動調査のための電子情報ネットワーク『アサギネット』を訪問されてはいかがでしょうか。特に後者のマーキングされたアサギマダラの情報を、各地で放蝶を実施されている方々が待っているかも知れません。

 (2003/08/28) Latest Update 2024/03/29 [435KB]


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