ヒガンバナ (彼岸花、ヒガンバナ科)--- Lycoris radiata (L'Her.) Herb. ---

ヒガンバナ(彼岸花、ヒガンバナ科)
 秋の訪れを象徴するヒガンバナは、別名「マンジュシャゲ」と呼ばれ、田の畦道や土手等に群生する多年草です。短い期間にスルスルっと伸びて、茎の先に真っ赤な花を咲かせます。実際には、六弁花がユリのように横を向いて輪生しています。花期に葉は展開しません。オシベが円弧を描いて反り返る姿が特徴的です。立派なオシベとメシベがあるのにタネはできないところが不思議ですね。
 園芸種として流通している白い花を下の方で紹介しています。
撮影 : 千葉県船橋市 2021年9月15日

ヒガンバナ科 ヒガンバナ属
分類体系 APG 属性(生活型) 多年草(球根植物)、大陸系帰化植物、有毒植物
標準和名 ヒガンバナ 漢字表記 彼岸花
学名/栽培品種名 Lycoris radiata (L'Hérit.) Herb. RDB
花期 秋:9~10月 結実期 結実しない
原産地 中国 備考
国内分布 ほぼ全国で見られるが、帰化植物が広く植えられたもの。大陸(中国)から渡来した。
自生環境 雑木林の少し湿った土壌。午前中だけ日照がある東斜面。
補 足 日本で見られる個体は、基本的に3倍体のクローン。種子はできない。別名:曼珠沙華

ヒガンバナ(彼岸花、ヒガンバナ科) ヒガンバナ(彼岸花、ヒガンバナ科)
撮影 : 千葉県船橋市 2004年9月18日 撮影 : 千葉県船橋市 2006年9月29日

ヒガンバナ(彼岸花、ヒガンバナ科) ヒガンバナ(彼岸花、ヒガンバナ科)
たくさんの茎がまとまって一気に伸びます 上方から見ると密度が濃いこともわかりますね
撮影 : 千葉県船橋市 2006年9月28日
ヒガンバナ(彼岸花、ヒガンバナ科) ヒガンバナ(彼岸花、ヒガンバナ科)
さっと丈を伸ばして、高い位置で花を咲かせます 茎の頂上に5~7個程度の蕾を付けます
千葉県船橋市 2006年9月29日 千葉県船橋市 2008年9月23日
ヒガンバナ(彼岸花、ヒガンバナ科) ヒガンバナ(彼岸花、ヒガンバナ科)
蕾が膨らむ頃、大きなメシベが展開します オシベ(雄ずい)の大きさが分かりますね
撮影 : 千葉県船橋市 2001年9月18日
ヒガンバナ(彼岸花、ヒガンバナ科) ヒガンバナ(彼岸花、ヒガンバナ科)
蕾が膨らみ始めたばかりの姿です 町づくりの一環で植えたものだそうです
千葉県船橋市 2012年9月29日

シロバナヒガンバナ、シロバナマンジュシャゲ (白花彼岸花、ヒガンバナ科)--- Lycoris x albiflora Koidz. ---

シロバナヒガンバナ(白花彼岸花、ヒガンバナ科)
 園芸種として流通している白い花は、中国原産のシナヒガンバナ(支那彼岸花 : Lycoris radiata var. pumila hort.)と黄花種のショウキズイセン(鍾馗水仙 : L. aurea (L'Her.) Herb.)との自然交雑種と言われます。でも、それならば学名(L. albiflora Koidz.)は学名表現としてはおかしいですよね ( Lycoris x albifloraが妥当と思われる)。両親とも素性がはっきりしていないところがあるようで、前者の学名の最後に付いているhort.は正式な学名ではないことを示しています。また、後者には染色体数も異なる幾つかの型があるようです。
撮影 : 千葉県船橋市 2011年10月2日
シロバナヒガンバナ(白花彼岸花、ヒガンバナ科) シロバナヒガンバナ(白花彼岸花、ヒガンバナ科)
実際には薄い象牙色、交雑種と言われています 大きくなる株は見かけていません
千葉県船橋市 2011年10月3日

シロバナヒガンバナ(白花彼岸花、ヒガンバナ科)
今年は開花が全体に遅れがちですが、シロバナヒガンバナはヒガンバナより早咲きなのでしょうか!(以前より、白い色がクリアです)
千葉県船橋市 2022年9月16日

(つぶやきの棚)徒然草


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