マムシグサ (蝮草、サトイモ科)--- Arisaema serratum (Thunb.) Schott ---

マムシグサ(蝮草、サトイモ科)
 これは、春、山地を歩いていると、比較的良く見かける植物で、マムシグサと言います。ちょっと、びっくりする名前ですが、名前だけのことで、ミズバショウやウラシマソウ、ミミガタテンナンショウなどと同じサトイモ科ですね。
 こげ茶色や白色の縞模様がある仏炎苞も独特ですが、葉柄の下の方に現れる縞模様がマムシに似ていることから名付けられました。夏になると実が真っ赤に熟します。
撮影 : 東京都八王子市 2012年4月15日

サトイモ科 テンナンショウ属
分類体系 APG 属性(生活型) 多年草、有毒植物
標準和名 マムシグサ 漢字表記 蝮草
学名/栽培品種名 Arisaema serratum (Thunb.) Schott RDB
花期 春:4~5月 結実期 夏:7~8月、秋に熟す
原産地 日本 備考
国内分布 関東以西に分布。
自生環境 山地の湿った林縁、暗い雑木林などで見られる。
補 足 根茎や葉には蓚酸カルシュウムが多量に含まれており、経口毒性がある。

マムシグサ(蝮草、サトイモ科)
千葉県印西市 2022年4月30日
マムシグサ(蝮草、サトイモ科) マムシグサ(蝮草、サトイモ科)
千葉県印西市 2022年4月30日 千葉県印西市 2022年4月23日
特徴的な仏炎苞(花を包み、仏像の背にある炎状の飾り=「光背」に似る)は茶褐色から淡緑色で、縦に白い線が入るのは一般的なのだそうです。
淡緑色の仏炎苞を持つグループを「アオマムシグサ」または「カントウマムシグサ」と呼ぶことがあるようです(現状、細分していません)。

マムシグサ(蝮草、サトイモ科) マムシグサ(蝮草、サトイモ科)
山梨県山梨市 2004年7月18日 千葉県船橋市 2002年7月27日
マムシグサ(蝮草、サトイモ科) マムシグサ(蝮草、サトイモ科)
千葉県船橋市 2002年7月27日

マムシグサ(蝮草、サトイモ科) マムシグサ(蝮草、サトイモ科)
山梨県山梨市 2004年7月18日 長野県松本市 2004年5月29日

マムシグサ(蝮草、サトイモ科)
東京都八王子市 2012年4月15日
縞模様は確かにマムシに似ています。なんとなく、質感も似ているかも知れません。なにしろ、マムシと30cmの距離で目が合ったことがありまして・・・。

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 (2012/10/15) Latest Update 2022/12/10 [800KB]


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