ムラサキケマン
(紫華鬘、ケマンソウ科)---
Corydalis incisa
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ムラサキケマンの白花というややこしい代物です。本来は日陰のやや湿った場所の育つ越年草ですが、ここでは、明るい道路沿いに通常花と並んで咲いていました。通常と言っても、葉が少し白いような気がします。
俗にムラサキケマンはヤブケマンと呼ばれます。その白花は白いヤブケマン、シロヤブケマンと呼ばれるのだそうです。更に、花に紫色残らない純白の型はユキヤブケマンとのこと。なかなか風情がありますね。
撮影 : 群馬県勢多郡 2003/05/04
科/属 |
ケマンソウ科/キケマン属 |
属性(生活型) |
越年草、有毒植物 |
標準和名 |
ムラサキケマン |
漢字表記 |
紫華鬘 |
学名/栽培品種名 |
Corydalis incisa |
RDB |
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花期 |
春:3~5月 |
結実期 |
夏:6月 |
原産地 |
日本 |
国内分布 |
日本全国に分布。国外では中国。 |
自生環境 |
直射日光の当たらない木陰などを好んで生育するが、林縁などでも見られる。 |
補 足 |
ケシ科と区分されることがある。 |
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漢字で「紫華鬘」と書きます
仏殿の欄間などの装飾具です
平泉で見たことがあります |
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左は花に紫色の部分がないユキヤブケマン、右は紫色の部分が残っていますので、シロヤブケマンということでしょう
撮影 : 群馬県勢多郡 2003/05/04
撮影 : 群馬県勢多郡 2013/04/14
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