ホザキイカリソウ(
Epimedium sagittatum、外来種)
徒然草
極めて小さい花を多数咲かせる。* 全体として「円錐花序」と呼ばれる房状の構造(総状花序の一種)になる。
撮影地 : 兵庫県神戸市(植栽) 撮影日 : 2022年4月20日
学 名 |
Epimedium sagittatum (Siebold et Zucc.) Maxim. Published in: Bull. Acad. Imp. Sci. Saint-Petersbourg 23: 310. (1877) |
概 説 |
撮影は植物園です。葉は確かにイカリソウながら、距が見当たらず、小さい花が房状に咲く姿は独特。状態はとても良くて、蕾は紫色、萼は白く、花弁は黄色。大量に花を咲かせていたが、全体としては余り目立たない。
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分 布 |
中国の浙江から江西、台湾に分布する。 |
花 |
4枚の萼(内萼片)は白く、花弁は硫黄色。* 紫色の花との表現が見られるが、それは蕾の表面の色である。 |
葉 |
根生葉は2回3出複葉、茎生葉は1回3出葉で2~3個付く。葉は常緑。ただし、日本では冬に葉が枯れる状態が見られる。 |
その他 |
- 種小名は「やじり形の~」を意味する。
- イカリソウの名前の由来となった「距」は極めて短く、判別できなかった。
- 強壮剤、老化に伴う衰弱,関節痛,健忘症などに用いる * フラボノイド(icariin, epimedin C)、フェノール誘導体(salidroside)。
- 根茎から数本の長い茎を叢生する形態になる(草丈は30~40cm程度)。
- 果実は袋果、 種子にはエライオソームが付着する(蟻散布植物)。
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乳白色の内萼片が目立ち、黄色い花弁から葯が突き出ている。
六甲高山植物園で見かけた外来種です。薬草(生薬名:淫羊霍)として栽培している薬用植物園の情報がたくさんありました。薬用に供される部分は地上部全草で、主に強壮・強精に用います。茎や葉に含まれる「イカリイン」は弱いながら、ED治療薬のクエン酸シルデナフィルに似た作用があるとの情報がありました。
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