ヤブガラシ(藪枯らし) 別名:ビンボウカズラ(貧乏葛)
とてもヤバイ名前をいただいたブドウ科の植物です。 「これは何かな?」 藪を枯らす程にはびこるという意味合いでヤブガラシと呼ばれる蔓植物です。 別名もすごくて、ビンボウカズラ! 貧乏ったらしい葛に似た花を咲かせる植物というところでしょうか。 一度はびこってしまったら、なかなか始末に負えません。 写真ではナミアゲハが訪れています。 でも、普段はアシナガバチやスズメバチがたむろしているんですよ。 この小さな橙色の花は蜂にとって魅力があるのでしょうか。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Cayratia japonica" ● 原産 : 日本(分布:北海道、本州、四国、九州) ● 分類 : ブドウ科ヤブガラシ属 たくさんの小さな花をつけます。 でも、ほとんどの株は3倍体であるため、実が稔りません。 ただ、時折ですが、黒い実を付けているのを見掛けることがあります。 これは2倍体ということらしいですね。 3倍体の株は小葉が5枚、2倍体の株は小葉が3枚だとか! これなら、花を付けていない時でも見分けがつきます。 でも、見分けがついても何の役にも立ちませんが…。 正確には、花弁は周囲の緑色の部分です。 中央の橙色の部分は「花盤」と呼ばれる蜜が出るところだそうです。 少しずつ紅色に変わって、なかなか可憐なんですよ。 まぁ、美しい花には棘、この場合は蜂がいるってことですね。