アイ
(藍、タデ科)---
Persicaria tinctoria
(Aiton) Spach ---
『青は藍より出でて藍より青し』という諺は知っていますが、それでは「藍」を知っているかというと、それは別問題です。
この白っぽいイヌタデに似た植物がアイなのだそうです。別名でタデアイとも呼ばれているそうですが、所謂、「藍染め」に用いられる植物系染料の原料ということになりますね。実は、青い色素は、花ではなく、葉から抽出される成分が元ですので、花に色はどうでも良いことになりますね。
正確に説明するなら、日本ではタデアイが用いられますが、藍の色素インジゴ(インジゴチン)とは、インドで栽培されている植物であるインジゴから採れる天然藍(インド藍)のことを指しますので、そちらが本家なのですが、成分は同じだと理解しています。
撮影 : 千葉県佐倉市(植物園) 2023年10月6日
科 |
タデ科 |
属 |
イヌタデ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
一年草 |
標準和名 |
アイ |
漢字表記 |
藍 |
学名/栽培品種名 |
Persicaria tinctoria (Aiton) Spach |
RDB |
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花期 |
秋:9~11月 |
結実期 |
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原産地 |
中国、東南アジア |
備考 |
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国内分布 |
古い時代に、中国から渡来して、染料の原料として栽培されている。 |
自生環境 |
各地で栽培されている。 |
補 足 |
『青は藍より出でて藍より青し』の藍。二本では、藍色を染料を抽出する材路湯として栽培されている。インド藍とは別の植物。染料は葉から抽出される。 |
千葉県佐倉市(植物園) 2023年10月6日
最初は、花ばかりを撮影していたのですが、最後に、全体を撮影しておいて良かったことになります。葉が、しっかり大きく育っていますね。そのように育種されたということでしょう。