イヌタデ
(犬蓼、タデ科)---
Persicaria longiseta
(Bruijn) Kitag. ---
田の畦道で見られる小さな雑草です。かわいらしいピンクの小さな穂状の花を咲かせます。文字通り、「犬蓼」と書きますが、この「犬」には余り役に立たないとか、つまらない(食べられない)ものというような意味があるそうです。犬にも蓼にもかわいそうなお話です。
果実を見る機会がないなぁと思っていたのですが、秋に花が咲いている時には、その中に果実ができていることがありそうです。花びらのように見える萼が蕾のように閉じた状態で果実を包みこんでいるのです。このピンク色の萼は、くっついたまま、なかなか色褪せません。
撮影 : 千葉県船橋市 2016年10月23日
科 |
タデ科 |
属 |
イヌタデ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
一年草 |
標準和名 |
イヌタデ |
漢字表記 |
犬蓼 |
学名/栽培品種名 |
Persicaria longiseta (Bruijn) Kitag. |
RDB |
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花期 |
春から秋:4~11月 |
結実期 |
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原産地 |
東アジア、日本 |
備考 |
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国内分布 |
全国に幅広く自生する。 |
自生環境 |
雑草として、ほぼ全国の幅広い環境で生育する。 |
補 足 |
比較的に大きな披針形の葉を持ち、互生する。花弁はなく、花弁のように見えるのは萼である。晩秋に黒い果実(そう果)ができる。別名:アカマンマ。 |
小さな蕾が集まったような姿です
環境が許せば、一面に繁茂します
千葉県船橋市 2002年10月6日
千葉県船橋市 2016年10月23日
葉の様子が分かりますね(右側は別の植物)
極めて白っぽい花を咲かせています
千葉県船橋市 2016年10月18日
千葉県八千代市 2021年10月14日