イタドリ
(虎杖、タデ科)---
Reynoutria japonica
(Houtt.) Ronse Decr. ---
雌雄異株です。夏から初秋に白い花を付け、その後、3枚の花被片が翼状に大きくなり、空飛ぶ種子ができます(風散布種子)。若芽は生食、漬け物などの方法で食用にする他、地下茎は天日乾燥させて生薬の虎杖(こじょう)、虎杖根(こじょうこん)として、利尿、膀胱炎、関節炎、リューマチ、月経不順など、多目的に用います。
撮影 : 千葉県船橋市 2002年10月6日
科 |
タデ科 |
属 |
ソバカズラ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
多年草 |
標準和名 |
イタドリ |
漢字表記 |
虎杖 |
学名/栽培品種名 |
Fallopia japonica (Houtt.) Ronse Decr. |
RDB |
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花期 |
夏:8~10月 |
結実期 |
秋:10月 |
原産地 |
東アジア |
備考 |
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国内分布 |
北海道の一部を除く、ほぼ日本全土。海外では台湾、朝鮮半島、中国に分布する。 |
自生環境 |
湿気のある路傍、草地などに広く自生する。 |
補 足 |
環境が良いと大きくなる(草丈は2m程度以上になる)。風通しのよい所で、天日乾燥させ、生薬の虎杖(こじょう)、虎杖根(こじょうこん)として利用する。別名:スカンポ、イタンポ、他多数。 |
ウチワのようなタネがたくさん
植物体はとても大きくなります
千葉県船橋市 2002年10月6日
こんもりと花が重なっている様子がおもしろいですね
神奈川県足柄下郡 2003年9月22日
果実が膨らむ前の花は、こんな感じです(夕日が白い花をオレンジ色に染めてしまいました)
千葉県船橋市 2021年9月19日
イタドリには高山性で草丈が低く、花序や果実が赤い型(品種)が見られます。別名のベニイタドリという名称の方が、なんとなく一般的で、かつ妥当な気がしますが、メイゲツソウ(明月草)という粋な名称が標準和名です。富士山周辺で見られるようなので、もしかしたら、目にしているかも知れません。^^