タイワンホトトギス
(台湾杜鵑草、ユリ科)---
Tricyrtis formosana
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台湾では普通に見られる種とされますが、日本では西表島(沖縄県)の空中湿度が多い滝周辺などに限定分布するそうです。国内で一般に見られるホトトギスに比べると、形態も紋様もあっさりしているかも知れません。
茎が叢生する特徴があり、鉢に植えっぱなしにしていたら、鉢いっぱいになってしまいました。地上茎も良く分枝して、多くの花を付けます。
撮影 : 千葉県佐倉市 2021年11月23日
科 |
ユリ科 |
属 |
ホトトギス属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
多年草 |
標準和名 |
タイワンホトトギス |
漢字表記 |
台湾杜鵑草、台湾杜鵑 |
学名/栽培品種名 |
Tricyrtis formosana Baker |
RDB |
(環境省)絶滅危惧IA類 |
花期 |
秋:10~11月 |
結実期 |
秋:11月 |
原産地 |
台湾、日本 |
備考 |
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国内分布 |
西表島(沖縄県)に限定分布する。生息環境の悪化が報告されている。 |
自生環境 |
湿った林床、林縁部に自生する。 |
補 足 |
台湾に普通に見られる種とされる。ホトトギス属について日本、朝鮮半島などに分布するが、同属の分布は日本が中心とみられる。 |
たくさんの果実はできていて、花数が多かったことが判ります
千葉県佐倉市 2021年11月23日
千葉県船橋市 2022年10月2日
千葉県佐倉市 2024年10月31日
比較的あっさりした紋様です
ホトトギスと比べてみましょう
千葉県船橋市 2021年11月17日
名前について情報を見つけました。和名は、花びらの斑点風な模様が鳥の『ホトトギス(杜鵑)』に似ていることが命名由来です。英名では、その模様がヒキガエル風だとして『トード・リリー(Toad Lily)』、中国名では、若葉にある斑点を油の染み風だとして『ユテンソウ(油点草)』と呼ばれているそうです。