ヒメオドリコソウ
(姫踊り子草、シソ科)---
Lamium purpureum
L. ---
ヨーロッパ原産の越年草。余り場所を選ばず、どこにでも群生します。花はオドリコソウによく似ていて、淡紅色や白花も見られるとのことです。
まだ梅も咲いていないような時期から開花する早咲きで、桜が咲く頃には一面に繁茂していることがあります。生命力も繁殖力も桁外れで、あっという間に日本中を席巻しつつあると語っても良いのではないでしょうか。
撮影 : 神奈川県逗子市 2003年3月23日
科 |
シソ科 |
属 |
オドリコソウ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
越年草、欧州からの帰化植物、蟻散布植物 |
標準和名 |
ヒメオドリコソウ |
漢字表記 |
姫踊り子草 |
学名/栽培品種名 |
Lamium purpureum L. |
RDB |
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花期 |
春:2~4月 |
結実期 |
春:4~6月 |
原産地 |
ヨーロッパ |
備考 |
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国内分布 |
関東以西に分布。 |
自生環境 |
特に場所を選ばず、大きな群落を構成する。 |
補 足 |
強い繁殖能力がある雑草。本州のみならず、四国でも観察されている。程なく、全国で見られるようになるとされる。種子にエライオソームがあり、蟻が運ぶ。 |
(A)上の方の葉は赤みを帯びて目立ちます
(B)花を少しアップにしてみました
(C)赤い色素が少なめのようですね
(D)花も控えめなピンクです
群馬県太田市 2000年5月2日
神奈川県逗子市 2003年3月23日
千葉県船橋市 2000年3月18日
千葉県八千代市 2009年3月26日
春未だ早い時期に、田のあぜ道などにホトケノザなどと一緒に群生する様子がよく見られます。上部の葉が赤味を帯びていて、下の方は緑色です。
山地で見られるオドリコソウを小さくしたイメージなので、ヒメオドリコソウという命名は納得できます。現在では、ヒメオドリコソウの方がよく知られていることでしょう。