ムラサキシキブ
(紫式部、シソ科)---
Callicarpa japonica
Thunb. ---
日本、中国、台湾、朝鮮半島に自生するムラサキシキブを、同属のコムラサキと見分ける方法として、果実の付く位置が葉の付け根であるか否かと言われます。
もう一つの違いとして、鋸歯が葉全体に見られるのがムラサキシキブ、上半分だけなのがコムラサキだというポイントがあります。園芸的にはコムラサキの方が多く利用されているようです。
ムラサキシキブには変異が多いという情報もあり、変種や園芸品種を総称してムラサキシキブとした方が良いとの意見を見ました。その方が有り難いですね。
シソ目クマツヅラ科の多くの種がシソ目シソ科に再分類されました。これは、少し微妙な感じですが、対応しています。
科 |
シソ科 |
属 |
ムラサキシキブ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
落葉広葉樹の低木 |
標準和名 |
ムラサキシキブ |
漢字表記 |
紫式部 |
学名/栽培品種名 |
Callicarpa japonica Thunb. |
RDB |
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花期 |
夏:6~7月 |
結実期 |
秋:9~12月 |
原産地 |
日本 |
備考 |
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国内分布 |
北海道南部以南の日本全土。 |
自生環境 |
山地。 |
補 足 |
白い果実がなるシロシキブ、九州から沖縄に自生するオオムラサキシキブがある。別種のコムラサキとは果実の付き方や鋸歯の様子で区別される。平安時代の紫式部との関係は不明。 |
今年の紅葉はすっきりと綺麗でした
ポロポロと果実が地面に落ちています
千葉県船橋市 2021/11/21
千葉県船橋市 2023/11/28
千葉県船橋市 2023/12/10
この季節になると、紅葉した葉は落ちてしまって、果実ばかりが目立っています
ムラサキシキブは果実ばかりが注目されますが、とても堅い木材として利用されているらしいのです。細くて弾力性があるというイメージは持っていますが、木材という視点はありませんでした。ある樹木サイトによりますと、その堅さを活かして、大工さんが使うノミの柄に利用されるのだそうです。ノミヅカという名前で呼ばれると補足されていました。