コムラサキ
(小紫、シソ科)---
Callicarpa dichotoma
(Lour.) K.Koch ---
日本、中国、台湾、朝鮮半島に自生するコムラサキです。同属のムラサキシキブと見分ける方法として、果実の付く位置が葉の付け根であるか否かと言われます。以前、ムラサキシキブではないかと考えていましたが、うーん!?
もう一つの違いとして、鋸歯が葉全体に見られるのがムラサキシキブ、上半分だけなのがコムラサキだというポイントがあります。それなら、コムラサキかも知れません。園芸的にはコムラサキの方が多く利用されているようです。
ムラサキシキブには変異が多いという情報もあり、変種や園芸品種を総称してムラサキシキブとした方が良いとの意見を見ました。その方が有り難いですね。
シソ目クマツヅラ科の多くの種がシソ目シソ科に再分類されました。これは、少し微妙な感じですが、対応しています。
撮影 : 千葉県船橋市 2009年8月14日
科 |
シソ科 |
属 |
ムラサキシキブ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
落葉広葉樹の低木 |
標準和名 |
コムラサキ |
漢字表記 |
小紫 |
学名/栽培品種名 |
Callicarpa dichotoma (Lour.) K. Koch |
RDB |
|
花期 |
夏:6~7月 |
結実期 |
秋:9~12月 |
原産地 |
日本 |
備考 |
|
国内分布 |
本州以南。 |
自生環境 |
平地から丘陵地の湿地や草原。 |
補 足 |
別種のムラサキシキブとは果実の付き方や鋸歯の様子で区別される。家庭の庭木に用いられる。 |
花は目立たないのですが、まぁ、可愛い感じ。一方、赤紫色のツヤツヤ果実たちは遠目にも鮮やか!!
千葉県船橋市 2009年8月14日
千葉県船橋市 2009年10月20日
果実が白い場合、「白実種」と表現するようです(正確にはシロシキブではない)。通常色と並んでいました。
千葉県船橋市 2015年9月20日
ムラサキシキブの白実種をシロシキブ (Callicarpa japonica f. Albibacca) と呼ぶそうです。では、コムラサキの白実種は何と呼ぶのでしょう。実は、園芸サイトに登場するシロシキブのほとんどは後者でした。