ノカンゾウ
(野萓草、ツルボラン科)---
Hemerocallis dumortieri
var.
angustifolia
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ノカンゾウがあちこちで咲いていました。調べてみると、同属のニッコウキスゲなどと同様、いろいろと紆余曲折があった植物であることが分かりました。最近(2022年)に一括で調整をしています。
この仲間は短命な一日花ですから、なんとか、たくさんの蕾を付けて、花粉を獲得する機会を増やそうとしているかのようです。でも、もう少し、ユリぐらいの花期があれば有利なのでしょうが、1日で萎んでしまうように進化した理由が知りたいところです。
余り興味を持っていないのですが、植物には「花言葉」という意味不明な蘊蓄が存在しています。ノカンゾウの場合、「愛の忘却」などなど、映画のタイトルのような言葉が当てられているようですね。でも、同属のハマカンゾウには「醜い争い」などなどという花言葉が当てられているようで、やはり、誰が決めたんだろうという気持ちが強くなってしまいます。
撮影 : 千葉県佐倉市 2022年7月8日
科 |
ツルボラン科 |
属 |
ワスレグサ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
多年草(球根植物) |
標準和名 |
ノカンゾウ |
漢字表記 |
野萱草 |
学名/栽培品種名 |
Hemerocallis fulva var. longituba |
RDB |
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花期 |
夏:7~9月 |
結実期 |
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原産地 |
日本 |
備考 |
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国内分布 |
北海道を除くほぼ日本全土(本州、四国、九州、南西諸島)に分布する。海外では中国に自生する。 |
自生環境 |
湿った草原などに自生する。 |
補 足 |
ハマノカンゾウ、ヤブカンゾウ、ニッコウキスゲに近縁とのこと。 |
撮影地は海抜数m程度の湿地で、原生花園(天然記念物)を構成しています
湿原や海岸の草原だけでなく、山地などの環境にも、普通に自生しています
千葉県佐倉市 2022年7月8日