キチジョウソウ
(吉祥草、キジカクシ科)---
Reineckea carnea
(Andrews) Kunth ---
湿気のある木陰などを好む植物で、古い時代に中国から日本へ渡来して野生化したとの説が有力だと言われます。関東地方以西の湿性値林内などで見られます。
名前の由来ですが、地名などの固有名詞である「吉祥寺」ではなくて、花が咲く家に「吉祥」が訪れるという中国の言い伝えに基づくとされています。英名が "Chinese lucky grass" とは、なかなか洒落ていますね。
撮影 : 千葉県松戸市 2024年11月23日
| 科 |
キジカクシ科 |
属 |
キチジョウソウ属 |
| 分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
多年草 |
| 標準和名 |
キチジョウソウ |
漢字表記 |
吉祥草 |
| 学名/栽培品種名 |
Reineckea carnea (Andrews) Kunth |
RDB |
|
| 花期 |
冬:9~12月 |
結実期 |
花後に球形の果実が生り、翌年、熟す。 |
| 原産地 |
中国 |
備考 |
英名:Chinese lucky grass |
| 国内分布 |
関東地方以西の湿性、低地や樹林内に見られる。 |
| 自生環境 |
湿気のある日陰地を好む。 |
| 補 足 |
命名の由来は「吉祥寺」に多いということでは、この花が咲くと家に「吉祥」が訪れるとの中国の言い伝えに基づく。別名は吉祥蘭(キチジョウラン)、観音草(カンノンソウ)。 |
アップにしてみると、なかなか、可愛らしい花です。少し離れた位置に熟した果実がありました。昨年の開花ということでしょう。
撮影 : 千葉県松戸市 2024年11月23日
中国では、近縁のヤブランやリュウノヒゲと同様に咳止めの薬草として用いるとのこと。画像に写り込んでいるように、花後、球形の果実が生り、翌年の秋以降に紅紫色に熟します。