ウラナミシジミ
~北上を繰り返すが、越冬できずに死滅する生活を続ける~
撮影地 : 千葉県茂原市 撮影日 : 2004年10月11日
分 類 |
チョウ目シジミチョウ科ウラナミシジミ属 |
学 名 |
Lampides boeticus L., 1767
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和 名 |
ウラナミシジミ (裏波小灰蝶) |
概 説 |
南方系のシジミチョウで、翅から飛び出した尾状突起を持つ。翅の表はシジミチョウの仲間に多い薄青色で、裏には波状の茶褐色の紋を持つ。毎年、世代を重ねながら北上して、秋頃に関東でも多く見られるようになる。ただ、そのまま北上を続けるものの、越冬はできず、卵も含めて死滅する生活を繰り返しています。
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分 布 |
北海道南部以南に分布(アフリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアの広域に分布)。 |
雌 雄 |
翅の表が異なり、♂は全体が薄青色で、♀は薄い褐色の地に翅の中央部分が青色。 |
大きさ |
(前翅長)15~20mm |
食 草 |
マメ科 |
世 代 |
2~3回 |
越冬態 |
幼虫または蛹(ただし、千葉県の房総半島南端を除く関東で越冬は難しいとされる) |
その他 |
世代を繰り返しながら北上して、北海道まで移動することもあるが、越冬できずに死滅する。マメ科を食べることから害虫扱いされる。 |
短時間しか翅を開いてくれず、青紫色の表側の撮影が難しい
尾状突起は触覚、橙色の眼状紋は眼に模して、捕食者を欺く
撮影地 : 千葉県茂原市 撮影日 : 2004年10月11日