ミヤマキケマン
(深山黄華鬘、ケマンソウ科→ケシ科)---
Corydalis pallida
var.
tenuis
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春、毎年、同じ場所に咲いている可愛らしい花です。植物体全体としては、かなり大株になります。分類上、フウロケマンの変種とのことですが、写真を見る限り、花期には区別のポイントが乏しく、同定できる自信はありません(笑)。
鳥取県で目にしているのですが、ミヤマキケマンだろうと思って余り気に留めませんでした。実はフウロケマンだったかも知れません。有毒植物です。一般に漢方の視点で、有毒植物は鎮痛作用が認められるケースが多いのですが、ミヤマキケマンにも鎮痛作用があると言われています。
撮影 : 東京都八王子市 2012年4月15日
過去、独立したケシ目ケマンソウ科( Fumariaceae )とされていたが、変遷を経て、APGⅢでケシ目ケシ科の亜科の一つケマンソウ亜科とされた。
例)エゾエンゴサク:ケシ科(ケマンソウ亜科)キケマン属( Corydalis )、コマクサ:ケシ科(ケマンソウ亜科)コマクサ属( Dicentra )
科 |
ケシ科 |
属 |
キケマン属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
越年草、有毒植物 |
標準和名 |
ミヤマキケマン |
漢字表記 |
深山黄華鬘 |
学名/栽培品種名 |
Corydalis pallida (Thunb.) Pers. var. tenuis Yatabe |
RDB |
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花期 |
春:3~4月 |
結実期 |
春:5月 |
原産地 |
日本 |
備考 |
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国内分布 |
本州の近畿地方以北に分布。 |
自生環境 |
雑木林の少し湿った土壌で、日当たりの良い法面、林縁、路傍。標高のある高山とは限らない。 |
補 足 |
本州の中部地方以西に分布するフウロケマン(風露華鬘、Corydalis pallida)の変種。ケシ科と区分されることがある。 |
東京都八王子市 2012年4月15日