ミチノクエンゴサク
(山延胡索、ケマンソウ科→ケシ科)---
Corydalis orthoceras
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馴染みのエゾエンゴサクと比べるとかなり華奢なイメージでした。どうやら、ミチノクエンゴサクです。
苞葉という部分を見るというポイントは知っていたのですが、切れ込んでいるのでエゾエンゴサクではないという程度にしか分かりませんでした。花が全体に小さくて、細身であるという特徴を図鑑で調べて、なるほど!と思ったものです。
撮影 : 群馬県吾妻郡 2010年4月26日
過去、独立したケシ目ケマンソウ科( Fumariaceae )とされていたが、変遷を経て、APGⅢでケシ目ケシ科の亜科の一つケマンソウ亜科とされた。
例)エゾエンゴサク:ケシ科(ケマンソウ亜科)キケマン属( Corydalis )、コマクサ:ケシ科(ケマンソウ亜科)コマクサ属( Dicentra )
科 |
ケシ科 |
属 |
キケマン属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
多年草 |
標準和名 |
ミチノクエンゴサク |
漢字表記 |
陸奥延胡索 |
学名/栽培品種名 |
Corydalis orthoceras Siebold |
RDB |
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花期 |
春:4~5月 |
結実期 |
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原産地 |
日本 |
備考 |
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国内分布 |
本州中部以北の日本海側、北海道の山地 |
自生環境 |
山地の湿った林床、林縁部に自生する。 |
補 足 |
早春に花をつけて、結実すると地上部が消えてしまうスプリングエフェメラルの一種。よく似た近縁種とは苞葉の形状(掌、鳥の足状に切れ込む)で区別することができる。 |
花茎の付け根にある「苞葉」が鳥の足のように切れ込み、よく似た近縁種との区別するそうです
群馬県吾妻郡 2010年4月25日
花は細身?かも知れませんが、軽く見た程度では区別できそうにありませんね。やはり、包葉を観察してみると先端が3裂程度に別れています。変化もあるのでしょうが、包葉がカエデ風に広がらず、熊手かフォークのような櫛状に見えます。少し大きめのミチノクエンゴサクでは。
「エンゴサク」とは漢方(中国語)の「延胡索」を和風に読んだものです。その葉は2回3出複葉で、見た目はかわいらしいイメージだと思います。