ヤマユリ
(山百合、ユリ科)---
Lilium auratum
Lindl. ---
真夏に白い大輪を咲かせます。オリエンタル・ハイブリッドの代表的な親種として貴重なDNAを提供しました。オリジナルは、中脈に黄色い筋が入り、花弁の先は強く反り返っています。赤褐色の花粉は付着するとなかなか取れません。
「匂い優しい白百合の~」と唄われた百合は、どう考えても、この百合でしょう。実際に強い芳香を醸し出します。
撮影 : 千葉県佐倉市 2022年7月8日
科 |
ユリ科 |
属 |
ユリ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
多年草(球根植物) |
標準和名 |
ヤマユリ |
漢字表記 |
山百合 |
学名/栽培品種名 |
Lilium auratum Lindl. |
RDB |
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花期 |
春:7~8月 |
結実期 |
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原産地 |
日本 |
備考 |
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国内分布 |
本州の東北、関東、中部、近畿に分布する。 |
自生環境 |
山地の林縁や草地に自生する。 |
補 足 |
背丈が高く、白地の花びらは大輪で黄色い筋が入り、橙色の斑点が目立つ。開花時に良い芳香を放つ。欧州に渡り、オリエンタル・ハイブリッドが生み出される。 |
関東随一という自生地に行って来ました
田んぼに近い小さな丘一面に咲いていました(ё_ё)
茨城県行方市 2009年7月19日
砂浜に近い場所に一輪だけ咲いていました
「気高い」、そんなイメージの花です
宮城県気仙沼市(気仙沼大島) 2004年8月9日
ちょっと独特な形状の果実がたくさん!花期から感じることは茎が細くて弾力性があることですね
岩手県奥州市 2022年9月30日
「匂い優しい白百合の~」は北上夜曲ですね。北上は『きたかみ』と読むのであって、決して『きたがみ』と濁ってはいけません。岩手県の北上市がしらゆり(ヤマユリ)を市の歌に指定しています。ただし、あくまで川の歌であって、市と直接の関係はありませんが、観光地の山林にヤマユリを植え込んでいるそうです。
ヤマユリは「山」と呼ばれるだけあって、雑木林などに楚々として咲いているものです。河原の月の夜に思い出したのは、やはり、彼女の瞳だったのでしょうね。
千葉県佐倉市 2024年7月18日