ハシビロガモ ~平べったい嘴で、水の表面を滑るように泳ぐカモ~
ハシビロガモ
左の一羽は茶褐色だが、嘴が黒色、換羽期の「エクリプス」と見られ、右の一羽がメス、後方の一羽はコガモ
撮影地 : 千葉県成田市 撮影日 : 2024年12月15日 
分 類 カモ目カモ科ハシビロガモ属
学 名 Spatula clypeata L., 1758
和 名 ハシビロガモ (嘴広鴨)
概 説 シャベルのような平べったい嘴を持つカモの仲間。エサを水面で掬うように取って、それをブラシのような細かい歯で濾しながら移動する。
北アメリカ大陸やユーラシア大陸で繁殖して、冬にはアフリカからアジアまで広域に渡りをする。
分 布 日本には、冬になると飛来して越冬する「冬鳥」。湖沼、河川、干潟など広い水面に生息。
雌 雄 オスは頭が緑色、背は白色と黒色の模様、胸は白色、腹・脇は赤褐色、尾は白色。嘴は黒色。
メスは全体的に地味な「茶褐色」で、季節変化はない。嘴は黄褐色。
繁殖期が近付いてくると、オスは「生殖羽(繁殖羽)」に生え変わり鮮やかな姿になる。換羽(生え換わり)時期の姿を「エクリプス」呼ぶ。
体 長 体長:43~56cm、翼開長:22~24cm。雄の方がやや大きい。
その他 主に植物食が中心の雑食性の鳥。昆虫、軟体動物、魚類などもよく食べる。
水面に嘴を平衡において、水ごと食物を吸い込んだ後、嘴のブラシのような細かい歯で食物だけを濾し取り、水を吐き出す。
効率的にプランクトンを食べるために、複数で水面をぐるぐる回って採餌する。

ハシビロガモ
オス:頭が緑色、背は白色と黒色、胸は白色、
腹・脇は赤褐色、尾は白色。嘴は黒色
ハシビロガモ
メス:全体的に地味な茶褐色。嘴は黄褐色。
オスもエクリプス期は茶褐色(嘴に注意)
ハシビロガモ
多くの冬の水鳥と入り乱れて一緒に過ごしている
ハシビロガモ
ハシビロガモが集まって編隊行動をする姿を見かける
撮影地 : 千葉県成田市 撮影日 : 2024年12月15日 

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 (2024/12/24) Latest Update 2024/12/29 [570KB]


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