分類 | ミヤマスミレ類、渓流沿い植物(rheophyte)。 | |
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学名 | 基本種 | Viola amamiana Hatusima Published in: Sci. Rep. Yokosuka City Mus., no. 15:13. (1969) |
変種 | ||
品種 | ||
異名 | ||
由来 | amamiana : 奄美産の | |
外語一般名 | ||
茎の形態 | 無茎種 | |
生育環境 | 限定河川中流域の渓流、滝下などの水しぶきが掛かる岩場で、しばしば密生する。 | |
分布 | 国内 | 奄美大島、沖縄本島北部(やんばる)の渓流のみに分布する。 |
海外 | ||
補足 | 学術資料で奄美大島の固有種と説明されることもあるが、沖縄本島北部に余り開花しない群落が存在する。 | |
花の特徴 | 形状 | 小輪(1cm程度)。上弁が大きく、唇弁は極めて小さい。側弁は無毛。 |
色 | 白花で、主に唇弁と側弁に赤紫条が入る。花心部は黄緑色。 | |
距 | 小さくて丸い。 | |
花期 | 遅め(4月末から5月)。 | |
花柱 | カマキリの頭形(虫頭形)で、突き出す。 | |
芳香 | ||
補足 | 花茎や萼片に毛が生える。萼片の付属体が独特の形状をしている。 | |
葉の特徴 | 形状 |
極めて小さい卵形または卵状楕円形で、先端は鈍頭、基部は切型または楔型。 鋸歯はゆるやかで少ない。葉脈が立体的な凹凸状になる傾向がある。 |
色 | 濃いめの緑色。裏面は若干白っぽい緑色。 | |
補足 | 常緑。縁に白い微毛が見られるものがある。葉が地面に接するように多く展開する(ロゼット状)。 | |
種の特徴 | 形状 | 倒卵形。へその方へ尖る。中粒。 |
色 | 種子:淡褐色。光沢がある。 | |
補足 | 発芽率は高いとされる。 | |
根の特徴 | ||
絶滅危惧情報 | 環境省【絶滅危惧IA類(CR)】 、鹿児島県:絶滅危惧Ⅰ類 | |
基準標本 |
奄美大島(鹿児島)初島住彦氏採集 (1969)、横須賀市自然・人文博物館収蔵
奄美大島(鹿児島)迫、佐藤、新城氏採集(1964)、住用川上流の苔むした岩だらけの土手。 |
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染色体数 | 2n=22 (Shiuchi, T., 2000, Bulletin of the Botanic Gardens of Toyama) | |
参考情報 |
琉球産スミレ属の一品種 初島住彦(鹿児島大学農学部)
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その他 |
細い根茎を伸ばして、密に分岐した先に新芽を形成して殖える性質がある。草丈3~5cm程度。 ダム建設などにより、自生地の多くが失われた。沖縄本島の自生地では、光量不足なのか、滅多に花が咲かないと聞く。 |
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