ホコバスミレ [スミレの変種] (鉾(矛)葉菫)
ホコバスミレ
静岡県富士宮市 2005年5月4日 alt.=900m

ホコバスミレ ホコバスミレ
長崎県諫早市 2023年4月19日 alt.=1,000m

ホコバスミレ ホコバスミレ
静岡県富士宮市 2005年5月4日 alt.=900m
分類 ミヤマスミレ類
学名 基本種 スミレ Viola mandshurica W. Becker Published in: Bot. Jahrb. Syst. 54:179. (1917)
変種 ホコバスミレ Viola mandshurica var. ikedaeana (W. Becker) F.Maek.
アツバスミレ Viola mandshurica var. triangularis (Fr. et Sav.) Mizushima
ニイジマスミレ Viola mandshurica var. triangularis f. niijimensis (Nakai) F.Maek. et T.Hashim.
ケアツバスミレ Viola mandshurica var. triangularis f. pubigera Hiyama ex F.Maek.
品種 ニシキスミレ Viola mandshurica f. albo-variegata Hort. ex F.Maek.
アナマスミレ Viola mandshurica f. crassa (Tatew.) F.Maek.
ノコギリスミレ Viola mandshurica f. dispar Honda
シロガネスミレ Viola mandshurica f. hasegawae Hiyama, 1956
ホロムイスミレ Viola mandshurica f. horomuiensis Sugim., 1965, nom. nud.
オオバナスミレ Viola mandshurica f. macrantha (Maxim.) Nakai ex Kitag.
コモロスミレ Viola mandshurica f. plena Hort. ex F.Maek.

ワカシュウスミレ(俗) Viola mandshurica f. glabripetalla Hiyama
異名 Viola mandshurica f. macrantha (Maxim.) Nakai ex Kitag.
Viola mandshurica var. boninensis (Nakai) M. Mizushima
Viola mandshurica var. boninensis f. bicolor
Viola niijimensis Nakai
Viola patrinii var. triangularis Franch. & Sav.
Viola taiwaniana Nakai
由来 Viola mandshurica : 「満州の」すみれ、ikedaeana : 人名(池田清次郎氏)、triangularis : 三角形の、crassa : 肉厚の、多肉質の
外語一般名 【中】东北堇菜、紫花地丁、【韓】제비꽃
茎の形態 無茎種
生育環境 比較的に高い山の明るい草原で見られる。一般に「群生しない」とされる。
分布 国内 本州中部以西、四国、九州に分布との説明が多い。実際は関東圏でも見られる。
海外 母種に準ずる。
補足
花の特徴 形状
花期
花柱
芳香
補足
葉の特徴 形状 花期は鉾(矛)形、ただし、夏葉は基部が大きく広がることがある。鋸歯HELP!は低い。
緑色で、光沢があり、少し厚みがある。茎とともに赤みを帯びることがあり、また、裏面の葉脈が赤みを帯びることがある。
補足 数は少なめで、巻き気味に直立する傾向がある。
種の特徴 形状 母種に準ずる。
補足
根の特徴 黒褐色。
絶滅危惧情報 鹿児島県:準絶滅危惧種
基準標本 鹿児島県 霧島 1926年5月16日 池田清次郎氏採集(竹内亮氏WHO!命名)
染色体数 2n=48
参考情報
その他 竹内亮氏が送付した標本によりW. Becker氏が発表。竹内氏により、福岡博物学雑誌Ⅱの記事「九州のスミレ(180-182)」として記載(1938)。

ホコバスミレ ホコバスミレ ホコバスミレ
植物体全体が細めです(右端:葉の一部をアップにしたものです)
静岡県富士宮市 2001年5月5日

 本州の中部以西で見られる植物体全体が細長いスミレの変種。特に葉が細長く「鉾(矛)形」になる。標高の高い草原などで見られるが、単なる高山型ではない。
2001/6/18

 実際に見た場所が高地だったこともあるが、山地の草原に自生するものと認識していた。実際、高山の中腹などで自生報告がある。ところが「低山、山地の川原や草地、礫地などに生える」と説明する資料があり、少し違和感があった。南九州エリアなどで自生地を探してみたい。
2012/8/14


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 (2001/06/18) Latest Update 2024/08/06 [715KB]

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