Viola hederaceaという名前が 'Old or Invalid Name' や 'Previous Name' という扱いになっています。変更は2004年、'New Name' は Viola banksii です。主旨は「タイプ標本と一致しない(Invalid)」ということでした。過去の情報については注釈を付け、新規の情報については変更したいと思います。ただし、まだ全く浸透していないので、ヘデラケアという言葉を残すことがありますので了解して下さい。タイプ標本が示す(本当の)ヘデラケアは、もう少し大人しいすみれらしいということです。2007/04/18
すみれの展示会で、「耳にしていた」という程度だった 'Baby Blue' を見せていただきました。日本で多く流通している、所謂パンダスミレとはずいぶん違うイメージです。花以外のパーツはほとんど同じに見えますが、花は色だけではなく、形も若干違うのではないでしょうか。特に側弁は鳥が羽をたたむような独特の曲がり方ですが、'Baby Blue' の方にはそのような曲がりは見られません。こちらは Viola hederacea のままで良いのかも知れませんが、英語版のwikipediaでは、banksii のCultivars(栽培品種)として扱われており、他の情報が見当たらないため、その記述に沿うことにしました。
さて、名称ですが'blue', 'baby blue', 'baby blue eyes' と3種類の表現を見掛けます。情報は海外のサイトを頼りにするしかない状態で、もう少し調べてみないと詳しいことが分かりませんが、"baby blue eyes" は間違いだとされているようです。おそらく、花の色から「空色」を意味する 'baby blue' が妥当でしょう。2007/04/18
ややこしいのですが、'baby blue' にはもう一つの通り名があるようです。'Wilsley Blue'がそれで、同じものを指し示すと理解しました。どちらで呼んでも良いということでしょうか。2008/08/15
先日、実生一号の花が咲いたばかりだと思っていたのですが、もう果実ができていました。マルバスミレやトウカイスミレの果実に良く似ています。少しずつ花が増えていますので、種子を収穫して、個体数を増やすことができると期待しています。2009/06/24
(2007/04/17) Latest Update 2024/08/06 [225KB]