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春雨のふる野のみちのつぼすみれ つみても行かむ袖は濡るとも 藤原定家
春雨のふる野に咲いていた「つぼすみれ」の正体はどんなすみれだったのでしょうか。やはりタチツボスミレかも知れませんね。また、強い思いに惹かれて、どうしても行かなけれなならなかった訳はなんだったのでしょう。
デジタルカメラも画法としての遠近法もなかった時代、人々は言霊の内側に、たくさんの豊かな思いを念じ込めたのでしょうね。それは、刹那的な現代人のものとは異質な世界だったのだろうなぁと想像しています。野山をゆったりとした気持ちで歩いていますと、ほんの一瞬ですが、その世界に触れることができるような気持ちになることがあります。今年は、できるだけの話ですが、いろいろなものに束縛されないようなゆったりとした散策の時間を楽しみたいと思っています。
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