栽培棚で冬を越した株たちの多くは、タチツボスミレの仲間や一部の外来種を除いて、まだ開花に至りません。この鉢もポット苗で購入した新顔です。キクバヒメスミレという名前から、観察経験ぐらいはあると思い込んでいましたが、実は初めてお目に掛かったようです。
書籍やネットで情報を集めようと試みたのですが、園芸情報しか出てきません。ヒゴスミレとヒメスミレの組み合わせだと説明されており、自分が知らないだけだろうと思っていたのですが、探した限り、自然交雑株の逸話などは見当たらないようです。現状、人工交配種として扱うことにしました。ややこしい話ですが、ヒメキクバスミレという交雑種があり、片親不明ながら、しっかり学名がある別物です。