油断をして、札の文字を写し漏れたのですが、「紅鶴」という文字が記されていたと記憶しています。すると、「エイザンスミレxベニバナナンザンスミレ・紅鶴」でしょう。ただ、残念なことに、この長めの名前は使われないこともあります。1979年の交配で、その後、同系統の組み合わせによる交配は多く存在したでしょうが、それを「紅鶴」風な名称で流通させはしないだろうと、性善説的に期待しています。
一方、ヒラツカスミレの交配親を広義に理解することがあるようです。つまり、エイザンスミレ、ヒゴスミレ、ナンザンスミレ、ベニバナナンザンスミレ、大陸系の近縁種など、どれを親としてもヒラツカスミレと説明するグループ名的な発想で、それも考え方ですね。ただ、命名に関する国際規約も踏まえて、やはり、命名者の意向は、ある程度尊重された方が気持ち良いと思っています。