ルリタテハ ~美しい翅を誇示するように静止していることが多い~
ルリタテハ
撮影地 : 千葉県八千代市 撮影日 : 2003年9月15日
分 類 チョウ目タテハチョウ科ルリタテハ属
学 名 Kaniska canace L., 1763
Kaniska canace ssp. nojaponicum von Siebold, 1824 * 国内本土に生息する亜種
Kaniska canace ssp. ishima Fruhstorfer, 1899 * 南西諸島に生息する亜種
和 名 ルリタテハ (瑠璃立羽)
概 説 ほぼ黒に近い紺色地に瑠璃色と白色の筋が美しい。2頭の個体が見つかったが、双方とも、場所に対する意識が強いようで、撮影をしようと側によると、素早く跳び去るのに、あっという間に、ほぼ同じ場所に戻って来る。「見張り型占有行動」ということらしい。翅を開いて静止する。これは縄張りを主張する行動らしい。
分 布 ほぼ日本全土に分布。
雌 雄 ほぼ同型。
大きさ (前翅長)25~45mm、(開帳)50~60㎜
食 草 ユリ科サルトリイバラ、ホトトギス、オニユリ。
世 代 多化性(年2~3回)
越冬態 成虫(九州以北)
その他 たまごは、黄緑色から緑色をしており、翅裏面の紋様に至るまで、卵、幼虫、成虫まで自然に溶け込むように化けている。

ルリタテハ
閉じた翅の裏側はおとなしい樹皮模様
ルリタテハ
翅を開いて止まっていることが多い
撮影地 : 千葉県市川市 撮影日 : 2004年9月18日

ルリタテハ
滅多に翅を開いてくれません(羽を立てる⇒タテハ)
ルリタテハ
こんな模様では、森の中ではみつかりません
ルリタテハ
撮影地 : 東京都八王子市 撮影日 : 2024年3月27日

 翅を取り巻く瑠璃色の帯が綺麗ですが、この姿を滅多に見せてくれません。翅(羽)を立ててジッとしているので、「立て羽(タテハ)」と呼ばれているのでしょうね。一方、翅の裏面は木の表面や落ち葉にそっくりな紋様です。成虫はクヌギなどの樹液を吸って活動するので、この紋様は擬態に近い完璧なカモフラージュでしょう。
2014/03/28


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 (2004/10/03) Latest Update 2024/03/29 [530KB]


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