マダラナガバノタチツボスミレ [ナガバノタチツボスミレの品種] (斑長葉の立坪菫)
大分県(九重町) 2006年4月20日 (注:縦に長い葉はアケボノスミレ)
大分県(九重町) 2006年4月20日
- 大分県(九重町) 2006年4月19日
- 大分県(九重町) 2006年4月20日
- 大分県(九重町) 2006年4月20日
- 赤紫色を帯びた葉(裏)とニオイタチツボスミレ
大分県(九重町) 2006年4月19日
 |
大分の個体とは少し雰囲気が異なります
茎生葉がしっかり展開しているということでしょうか
標高が高いのですが、既に花は終わっているようでした
これと比較すると、大分の個体は葉が丸い・・・
ウスゲスミレの可能性を否定できない様な気がします
|
徳島県佐那河内村 2009年5月6日 alt.=800m
分類 |
タチツボスミレ類 ナガバノタチツボスミレの品種 |
学名 |
基本種 |
ナガバノタチツボスミレ Viola ovato-oblonga (Miq.) Makino Published in: B. M. T. 21: 59 (1907) |
変種 |
|
品種 |
シロバナナガバノタチツボスミレ V. ovato-oblonga f. albiflora Honda Published in: J. Jap. Bot.,24: 30 (1949)
マダラナガバノタチツボスミレ V. ovato-oblonga f. variegata E.Hama Published in: J. Jap. Bot.,51(11): 339. (1976)
ケナガバノタチツボスミレ V. ovato-oblonga f. pubescens (Nakai) F.Maek. Published in: Enum. Spermatophytarum Japon. 3: 211. (1954)
アサギケナガバノタチツボスミレ V. ovato-oblonga f. luteoviridiflora (Araki) F.Maek. Published in: ESJ 3: 211 (1954)
|
異名 |
V. grypoceras var. ovato-oblonga (Makino) W.Becker Published in: Beih. Bot. Centralbl. Abt. 2, 40: 41. (1923)
V. micrantha subsp. shikokuensis W.Becker
ニオイタチツボスミレ Viola obtusa (Makino) Makino [B. M. T. 26: 151 (1912)]
|
由来 |
ovato-oblonga : 卵状長だ円形の |
外語一般名 |
葉脈 に赤い斑が強く入ること以外は基本種に準ずる。 |
茎の形態 |
生育環境 |
分布 |
国内 |
海外 |
補足 |
花の特徴 |
形状 |
色 |
距 |
花期 |
花柱 |
芳香 |
補足 |
葉の特徴 |
形状 |
色 |
補足 |
種の特徴 |
形状 |
色 |
補足 |
根の特徴 |
絶滅危惧情報 |
基準標本 |
染色体数 |
参考情報 |
その他 |
2006年に九州の阿蘇くじゅう国立公園を旅していたが、タチツボスミレ系についてはコタチツボスミレばかりが気になっていて、実際、ナガバノタチツボスミレを意識していなかった。シハイスミレやニオイタチツボスミレが咲く明るい山林で、妙なタチツボスミレ系の株をたくさん見つけたが、花はニオイタチツボスミレに似て、葉の裏が赤紫色を帯びていて、交雑種なのか全く分からないまま帰宅後、ネット上でのアドバイスをきっかけにマダラナガバノタチツボスミレと判明した。
蛇足ながら、斑(まだら)という言葉が使われているが、なぜ、赤斑(あかふ)ではないのか、命名ルールに一貫性がないように感じられる(笑)。
ただし、ニオイタチツボスミレの特徴が強く、ウスゲスミレの可能性を否定しきれません。
2006/05/09
最終的には「写真集 日本のすみれ(出典:S002)
」に掲載されていた写真で確信できた。本当にすばらしい書籍だと思う。「原色 日本のすみれ」を復刊できたのだから、「写真集 日本のすみれ(出典:S002)
」も復刊できないかという思いはあるが、まだ古書市場で比較的多く流通しており、当時よりハードルは高いかも知れない。
2006/05/09
中国地方で見られるナガバノタチツボスミレにも、高い割合で赤斑が見られると聞いていましたが、全くその通りで、斑の入っていない個体の方が少ないかも知れないとさえ感じました。ただ、九州で見た個体と比べて、葉の地色が暗めではないかと思います。
2007/08/14