テリハニオイタチツボスミレ (照葉匂立坪菫) [別名] ケナシニオイタチツボスミレ
テリハニオイタチツボスミレ
神奈川県 2009年3月20日 植栽
テリハニオイタチツボスミレ テリハニオイタチツボスミレ
テリハニオイタチツボスミレ
神奈川県 2009年3月20日 植栽
テリハニオイタチツボスミレ テリハニオイタチツボスミレ
神奈川県 2010年3月19日 植栽
分類 タチツボスミレ類
学名 基本種 ニオイタチツボスミレ Viola obtusa Makino
変種
ハマニオイタチツボスミレ[俗名] Viola obtusa Makino var. lucida Hid.Takahashi, nom. nud. in Flora-Kanagawa Association, Flora of Kanagawa 1988:952 (1988)
品種 テリハニオイタチツボスミレ Viola obtusa f. nuda (Ohwi) F.Maek.
【参考】 ケナシニオイタチツボスミレ Viola obtusa f. nuda (Ohwi) F.Maek.
由来 obtusa : 鈍形の、円味を帯びた、nuda : 裸の、毛が無い
外語一般名 植物体全体が無毛で、葉に少し光沢が感じられる。
その他は母種に準ずる。
茎の形態
生育環境
分布 国内
海外
補足
花の特徴 形状
花期
花柱
芳香
補足
葉の特徴 形状
補足
種の特徴 形状
補足
根の特徴
絶滅危惧情報
基準標本 テリハニオイタチツボスミレ : 栃木県那須郡那須村(現「那須町」)(京都大学収蔵)
染色体数 2n=20
参考情報
その他 那須(栃木県)、霧ヶ峰(長野県)などで確認されており、海岸性のすみれという属性ではない。

 テリハニオイタチツボスミレは情報がすっきりしていません。上記に記載した学名は品種ですが、変種という資料もあります。ケナシニオイタチツボスミレの別名として位置づけている資料もあり。ます。一方、海岸型品種(変種)とされるハマニオイタチツボスミレ(俗称)も話に絡んできます。「葉に光沢」と「植物が無毛」という二つのキィワードでうまく整理できないものなのでしょうか。
2009/11/12

 調べた限りですが、ハマニオイタチツボスミレの学名は「神奈川県植物誌(1988年版)」に登場して以来、未だに裸名扱いのままのようです。一方、同植物誌にも関与されている高橋秀男氏WHO!は、ハマニオイタチツボスミレとみなすべき個体群について、1980年の「神奈川県のスミレ」でテリハニオイタチツボスミレという名前を使用して説明しています。ただ、「~単なる無毛品ではなく、あきらかに海岸に適応した一型であり~」として、無毛品に対して与えられたテリハニオイタチツボスミレという名前を、仕方なく『海岸性の変異』にも使っているという氏の意向が伝わってきますね。
 後日、二通りの名前が使われる始めます。確認できる情報がなくて勝手な想像の域を出ませんが、これが使い分けの理由であろうと思われます。これなら、テリハニオイタチツボスミレという名前はなかったことにして、海岸性で光沢がある変異にはハマニオイタチツボスミレ、無毛で光沢を感じる変異には(別名である)ケナシニオイタチツボスミレを使用するか、もしくは、区別しないことにするのが妥当ではないでしょうか。
2022/01/10


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