テリハナガハシスミレ (照葉長嘴菫)
テリハナガハシスミレ
テリハナガハシスミレ テリハナガハシスミレ
東京都 2008年3月27日 植栽
交雑親
テリハタチツボスミレ
テリハタチツボスミレ ( 2n=20 )
Viola faurieana W. Becker
ナガハシスミレ
ナガハシスミレ ( 2n=20 )
Viola rostrata Pursh subsp. japonica W.Becker et H.Boissieu
学名
Viola x sp.
Viola faurieana W. Becker x V. rostrata Pursh subsp. japonica W.Becker et H.Boissieu in: Wild Violets Jap. Col.: 97, t. 29 (1975)
茎の形態 有種間の交雑種
生育環境 両親ともに生育環境の近い雪国のすみれで、日本海側で稀に見られる自然交雑種。
分布 国内
海外
補足
花の特徴 形状 中輪。ナガハシスミレに近いものと、両親の特徴を併せ持っているものがあり、変化が多い。側弁はやや細くて無毛。
各花弁の中央付近に濃紫色の横筋ができる傾向があり、中心部から円を描くことがある。
ナガハシスミレよりは短めながら細長い。
花期
花柱 筒形。
芳香
補足
葉の特徴 形状 三角に近い円心形または卵心形。両面が無毛、または、表面基部に短毛が散見される。
花期にはテリハタチツボスミレ由来の光沢が見られる。葉は特に厚くなく、凹面状に巻いている。
資料によると、根生葉と花後の葉については厚みがあるとされる。
補足
根の特徴
絶滅危惧情報
基準標本
参考情報
その他 不稔。地下茎や根で増える。茎や萼片は紫色を帯びる。当初は短めで、花後に伸長する。

 展示会で拝見させていただきました。ありがたいことに資料の記述に近い個体で、ふむふむ、なるほど、と安心して見ることができました。交雑種には一般に変化がありますから、資料と違った部分が多くて悩むこともある訳です。いづれにしても、テリハタチツボスミレ自体が少ない点はさておいて、自生地でテリハナガハシスミレを見かけても気がつかない可能性がありますね。葉の様子に注意して散策する必要がありそうです。
2008/10/20

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 (2008/10/20) Latest Update 2024/08/06 [175KB]

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