この春に鹿児島の自生地を訪ねたツクシスミレの亜種

とされ、とても良く似た外観を持つヤマツクシスミレです。ツクシスミレと見比べて、すぐに分かる違いは花色が多少濃いめであることと、花茎に粗い毛が目立つこと程度でしょうか。今年も出展されていて嬉しい、私のお気に入りです。
この仲間は東南アジアに数種が知られているだけの小さなグループです。数少ない情報源が正しければですが、染色体数についてツクシスミレは2
n=26という特徴的な値で、一方のヤマツクシスミレは2
n=74という大きい値を示して差異があります。一般に亜種は環境的隔絶などによって生じる訳ですが、両者は東南アジアの隣接地域に自生するので何か違和感がありますね。