
すみれに興味を持ち、最初に観察した複葉のすみれはエイザンスミレでした。当初は書籍で見るだけだった訳ですが、自生地で実際に目にしてみると、ふんわりと可愛くて、幾つかの色合いがあり、とても興味を持ったものです。
それから、別の自生地では更に花色が異なる個体群に出逢い、更に更にもう少し遅い時期に大きな夏葉を観察するに至り、同じ種でも場所や時期によって、まるで違う姿を見せるということを強く感じました。これがすみれ旅の目的に影響を及ぼしたことは言うまでもありません。
スミレ科スミレ属は進化の途上にあって、激しく変化を続けている段階だと言われます。各地で、多くのすみれが観察できる日本では、その地域変化まで興味を持ってしまいますと、いつ、どこへ出掛けても楽しむことができますね。
エイザンスミレにはヒトツバエゾスミレやナルカミスミレのような葉の変化があります。それから、特徴的な葉なので判明しやすいことも手伝ってか、自然交雑種がとても多く知られています。
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