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 先入観というものがありますね。例えば、一番最初に目にした個体が、その種をイメージする際の基準になってしまうことは事実です。また、書籍などで読んだ記述も同様かも知れません。ノジスミレについて、一番最初に意識した個体が高尾山(裏高尾町)で観察したものでした。
 写真の白い花はシロノジスミレです。高尾山のノジスミレとは花の色だけでなく全体の雰囲気がまるで違います。栽培品であるという事情もありそうですが、端正な姿ですね。関東近辺で、花茎がすっと立ち上がって凛と咲いているノジスミレは滅多に見掛けません。ところが、南九州を歩いていますと、関東で見られるような上から押しつぶされたような姿ばかりではありません。鹿児島県で見られる個体になると、まるでリュウキュウコスミレを彷彿とさせるような姿が混じってきます。各地を歩いてみると、先入観というものが心地良く(快適に)壊れていくのを感じます。
   一昨日は台風一過、真っ青な空が広がっていました。昨日は少し気温が上がり、いわし雲風なアッサリ系の雲が見られました(さば雲かも)。
そりゃあ、10月と言えば、すっかり秋のはずです。
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