エゾノタチツボスミレに似た花を咲かせているのは、北米産のヴィオラ・ワルテリです。萼片と葉の裏面が海老茶色をしているようですね。ヴィオラ・ワルテリは匍匐茎が伸びて新しい芽が生じる性質があるそうですので、自生地では群生するのではないかと想像しています。
葉の表面に独特の紋様と斑が見えていますが、もっと斑が強い印象で、"Silver Gem(銀の宝石)"と呼ばれている美しいシルバーグレイの葉を持つ個体群が流通しています。グランドカバーとして育てられることもあり、観葉植物という側面もあるのでしょう。米国のブログですが「地方のナーセリーで(その宝石に)見た時、恋に落ちた」と書いてありました(笑)。同時に、そのブログにはアラバマ州で自生している型だと記載されていました。