この日、出逢いの目標としたすみれの一つにトウカイスミレがありました。分布域として多少限られているのは事実ですが、関東甲信越から東海、四国まで、それなりに分布しています。それなのに、山梨と愛媛、高知でしか観察できていない種だったのです。
嬉しいことにトウカイスミレは見つかりました。でも、ついに開花株を見つけることができなかったのです。葉だけでしたが、この特徴的な葉はトウカイスミレで良いと思います。すると、この地域にはトウカイスミレとヒメミヤマスミレ、フモトスミレが同居しているということになります。過去、山梨では同程度の標高で、ほぼ同時期に花を見ていますが、この日は、咲いた痕跡すら見当たりませんでした。