ずっと興味を持ちながら、ご縁がなかったツルタチツボスミレでした。自生地情報から、秋田から山形を訪問する際に探してみようと思っていたのです。ただ、昔、広島を訪れた際に出逢った「横に拡がるタチツボスミレ」が気になっていました。
そんなところへ、「ツルタチツボスミレを見に来ないか」という有り難いお誘いがあったのです。17年ぶりのリベンジができそうなお話に、文字通り、飛びつきました。一方で進めていたハグロヒナスミレを探す旅の目的地は、かなり近い場所です。喜んだのも「つかの間」、花期が丸一ヶ月違うと判明。勢いで両方の段取りを進めます。旅先で待っていた繊細なすみれの姿に、そんな経緯も忘れる思いでした。